いつも空は、曇りときどき晴れ

自分史、人生曇り空ばかりだけど、ときどき晴れがちょうどいい時もある

高校ライバル視した理由

中間テストの結果、私とイシドリ君は8点差だった。

このままだと、彼は私を追いぬくかもしれない。

焦りだした。

学校の内申点は、どうなるのだろうか…

当時の私には、よく分からなかった。

大学推薦や奨学金は、どうなるのだろうか…

必死だった。

 

当時、インターネットがあまり普及されておらず、携帯やパソコンを持つ人は少ない。

学生は誰も持たない時代だった。

進路について、

図書館で調べるしかなかった。

私は、市立図書館で助産師になる方法を調べた。

その過程で、いろいろなことが分かった。

 

助産師国家試験受験資格を取得するには、4年生大学の看護学部が一番の近道。

卒業とともに看護師と助産師と保健師国家試験を受けられるからだ。

養護教諭の試験も受けられる。

ただ、大学は学費が高い。

入学金100万、年間授業料150〜200万くらい。

他の大学と同じだ。

そこは私にとって痛いことだった。

看護学部のある大学は、非常に少ないと分かった。

東京や埼玉を探しても、限られている。

だから、倍率は高くなるし難しいと分かった。

合格しても、さらに奨学生に選ばれる必要がある。

私にとって狭き門だった。

 

なぜ、大学の看護学部は少ないのだろうか…

不思議だった。

調べたら、日本の看護師の地位はまだ低く、看護学の認知度がかなり低いのだと分かった。

学問の1つとして、なかなか認められないのが看護学だ。

 

昭和戦時期から一般学生が看護婦としてかりだされ、負傷した軍人の手当をする。

一般市民の医療に無知な人々が医療行為をするのだ。

看護婦は昔からイメージ的に医師のお手伝いさん、雑用としか扱いを受けていなかった。

昭和後期、看護婦らがデモを起こした経緯がある。

過酷・重労働・5Kを訴えてた。

待遇の悪さを訴えてた。

看護婦の認知度・地位などを見直す必要があると国に訴えていた。

集団デモをする彼女らを、私は小学生の時にテレビで見ていた。

彼女らの訴えで、看護婦の認知度が上がり、男性も看護婦になる人がどんどん増えた。

男性が看護に参入したことで、

国がようやく動いたのだ。

「看護婦国家試験」を「看護師国家試験」へ改変すると。

 

しかし、それでも看護学は学問として知られることはなく、大学側は看護学部を新たにつくることはなかった。

また、看護学部の大学院の数は少なく、必要がないから大学院をつくらないし、生徒もいかない。

必要がないとは、大学院に行っても地位は変わらないからだ。

 

高齢化にすすむにつれ、看護師不足が問題になる。

フィリピン人などの看護師をつかうようになった。

病院側は看護師がほしい。

日本全国の病院が、自分の病院で将来働いてもらえる看護師育成に力を入れた。

日本全国に病院の側でたくさんの高等看護専門学校が建てられた。

授業料を安くすることで生徒を集める。

3年生の高等看護専門学校は、入学金5万〜50万くらいで、学校によって違う。

年間授業料は30万〜50万。

大学と比べ1/10の学費だ。

全ての高等看護専門学校は大学と同様試験がある。

難易度はさまざまだ。

大手医療予備校によると、偏差値40〜70まである。

深刻な人手不足に悩んでいる病院は、高等看護専門学校の入学試験レベルを落とし、誰でも楽に入学できるようにしている。

逆に、都心の高等専門学校は、立地から生徒に人気があり倍率が高くなる。

倍率が高くなるから難易度が上がる。

 

私は、この情報を基にして、進路選択する。

高等看護専門学校では以下の学校を受験しようと思った。

入学金や授業料が全て無料。

無料だから、奨学生になる必要はない。

東京警察病院

防衛医科大学病院。

防衛医科大は、身体検査が厳しく行われる。

 

3年生の高等専門学校を卒業しても、助産師国家試験受験資格はもらえない。

さらに、助産高等専門学校に入学するための受験勉強をし直さなければならない。

また、助産高等専門学校に入学し学ばなければならないし、学費がかかる。

 

だから、看護学部のある大学へ推薦受験して、合格者から奨学金を勝ち取るしかないと思った。

 

 

イシドリ君が短期間で成績をのばしたことは、私にとって脅威だったのかもしれない。

当時の私には、奨学金のことで頭がいっぱいだったんだ。

 

お金がないと、勉強する道具すらまともに買えない。

お金がないと、勉強を専門的に教われない。

お金がないと、行きたい大学にも行けない。

だから…やれることはやるんだ。

ないものの環境から、工夫して、やっていけばいい。

高校3年生の私が口癖にしていたことがある。

 

今与えられた環境に感謝する感謝する!

人は人だ…けっして、人のせいにはするな!

 

これが、イシドリ君をライバル視した理由。

 

イシドリ君を良きライバルとし、自分も向上していこう。

ライバルと一緒に、よりよい大学を目指すんだ。

 

偏差値45の公立高校に来て、

必死に勉強する仲間がいなかった。

いつも、いつも、たった1人で図書館勉強。

進度の遅い授業に、すごく不安だったんだ。

塾や予備校にも行っていないし、

正直、何を勉強したらいいのか分からなかったんだ。

でも、推薦受験と奨学金を諦めないよ。

イシドリ君という大きなライバルが来たのだから!!

 

負けないよ…