いつも空は、曇りときどき晴れ

自分史、人生曇り空ばかりだけど、ときどき晴れがちょうどいい時もある

中学、恋は盲目、神に祈る隣の席

私が小学生の時、父親が旅行のお土産に美しい天使像を買ってかえったを覚えている。

 

その天使像を初めて見た時をよく覚えている。

 

本物の天使だ…

天使は神様のつかいだ…

 

小学生の私は深く深く感動したのを覚えている。

兄や友人から見れば何でもない天使像。

でも、私から見たら、神聖な天使像にみえた。

生きているみたいだ。

 

それ以来、天使像を「じゅんかの神様」と名付けて、自分の机の上に置いた。

朝と寝る前に数秒お祈りをする。

この儀式は私だけの秘密。

秘密ごとが好きだった子供時代。

小学生の辛かった時期は、天使像に祈って、身の安全を願った。

また、珠算検定1級の練習をする前に祈った。

受かりますようにって。

 

中学2年の夏休み明けのことだ。

新たな願い事ができた。

夏休みの補習授業でダイシと一緒にいる教室が、こんなにも快活溢れる空気感だとは思わなかった。

同じ空間にいることが、どれだけ私に力をくれるのかを感じとれたのだ。

教室って、すごい、そう思った。

 

「神様、どうか中学3年の教室にダイシと一緒にいられますように…」

 

私の願い事。

これを毎日、朝と夜にお祈りをする。

ひざまづいていた。

夏休み明けから来年の春まで続けたきた。

 

その願い事が叶うとは思いもよらなかった。

神様は実在するものではなく、

私の暗示にすぎないと思っていたからだ。

 

 

中学3年のクラス替えの発表。

4月6日だった。

校舎の玄関前にクラスメンバーの名前が張り出された。

9クラスある。

確率は1/9。

私の名前を探す。

私は4組だ…ダイシの名前を探した。

ありますように、ありますように…

 

まさか、目を何度もこする。

頭をふる。

あった!

同じクラスだ!

本当に?

夢じゃないかな…

信じられない。

 

呆然として、4組の教室に向かう。

 

本当に、教室にダイシがいるのだろうか…

教室のドアを開けた。

自分の席を探す。

机の上には、生徒の名前が書かれている。

私の机は、どこ?

ダイシは、どこ?

 

あった、あった、私の机。

机の上にカバンを置く。

私の机にぴったりついている隣の席を見る。

机の上には、ダイシの名前が書かれていた。

びっくりして、思わず見上げた。

ダイシがいる。

呆然として、夢を見ていると思った。

 

ダイシが言った。

「すげさん、隣の席よろしく!」

 

私のあだ名で呼ぶダイシ。

私は照れながらうなずいた。

 

「よろしく…」

 

まさか、同じクラスで同じ席になるとは予想しなかった。

神様は…いるのかなぁ。

信じられないな。

 

でも、でも、信じたい。

 

神様、ありがとうございます。