いつも空は、曇りときどき晴れ

自分史、人生曇り空ばかりだけど、ときどき晴れがちょうどいい時もある

ハーバード大学を目指す幼児教育の実態

氏家さんの一件から、私は英才教育に取り組んでいる家庭を調べたいと思うようになった。

当時、秀才だった氏家さんがなぜ非行にはしってしまったのか知りたかったからだ。

 

テレビで0歳からハーバード大学を目指す教育施設が紹介されていた。

0歳から英語で授業を受けて6歳には英検1級(大人向け)に合格するという。

数人、ハーバード大学に入学しているという。

 

ここの教育施設に通われている親たちを調べてみようと思った。

私はさっそく教育施設に電話をして、何ヶ月かの体験をお願いすることにした。

 

0歳から1歳半

母親と一緒に英会話を楽しむ時間、2時間。

1歳半から2歳プレ

母親から離れて机の上で授業を受ける、3時間。

2歳から3歳クラス

机の上で授業を受ける、5時間。

3歳から6歳(能力別にクラス分け)

机の上で授業を受ける、6時間。

以下、省略。

 

学校全体の第一印象は、凄まじい高度な英語力と、そして、覇気のない子供たちだ。

弱々しく体が細く、体力がない子供らだった。

秀才ばかりが集まる子供たち。

皆んな、子供らしい表情がないと思った。

覇気がないとは、元気がなく、やる気がなく、無表情に近くて、まるでロボットみたいな様子をさす。

 

 

6歳の男の子がプレゼンテーションをするという。

私は彼のプレゼンテーションを聴きに行く。

彼は、どこの英文を取り上げたのだろう。

かなり難しい英文だと気づく。

私は医療系の仕事だったし、彼が遺伝子工学について話しているだろうと、おバカなりに気づいた。

6歳で遺伝子工学かぁ…信じられない。

たぶん、遺伝子工学の理解はせず、長文の英文を暗記してプレゼンテーションっぽく話しているのだろうと思った。

プレゼンテーションが終わると、その子は、はにかむ。

男の子がすぐに見た相手は母親だった。

母親に褒められたくて仕方がないのだろう。

母親はまるで女神のような品格をなし、にこやかに笑顔で謙虚に全員の前で振る舞う。

素晴らしい…品格と知性のある母親だ。

私は絶賛してしまった。

素敵だなぁ。

品格のある女性を目の当たりにして感動する。

 

しかし、その感情は一気に消え去ることになる。

プレゼンテーションが終了した後のことだ。

誰もいない教室で、あのプレゼンテーションを発表した男の子がいた。

母親が男の子に向かって叱っていた。

「今日のプレゼンテーションは最悪よ、◯◯くんの方が素晴らしかったわ。」

昼間の母親の表情とは変わり、険悪な表情になっていて、男の子が下をうつむいて何かしゃべっていた。

「お母さん、ごめんなさい、お母さん、悪い子でごめんなさい…お母さん、ごめんなさい、お母さん、悪い子でごめんなさい…」

ずっと繰り返ししゃべり続ける男の子。

 

彼の言葉を聴いて思い出した。

ここの教育施設の子供たちの口癖だと。

悪い子でごめんなさい…

 

なんにも悪いことをしていないのに。

自分が悪いと認識する子供たち。

 

6歳の男の子は母親が大好きだから、母親の期待に応えようと一生懸命なだけだ。

成果の出来が悪かったら、僕は母親に嫌われる。

嫌だ、嫌だ、母さんを喜ばしたい。

がんばるから。

うんと、がんばるから。

僕を捨てないで。

僕は母さんが好きなんだ。

もっとがんばるから!

 

母親は息子に脅迫に近いことをする。

成績のために。

ハーバード大学のために。

成績を上げないなら、あなたはいらないわ…

とんでもない言葉の暴力だと思った。

言葉の暴力は虐待同然である。

しかも、身体的な暴力より言葉の暴力は何倍も子供の心を突き刺す。

児童養護施設で身体的暴力を受けた子供らは回復力がはやいが、言葉の暴力を受けた子供らの回復は難しいと分っている。

 

 

教育施設の校長は60台の女性だった。

校長が2歳児の男の子を無理やり連れて行くところを発見する。

2歳児の男の子は、尋常ではない泣き声で、いや悲鳴を出していた。

校長は、どうやら誰も立ち寄らない場所へ子供を連れてきたようだ。

校長室に男の子を連れてきた女性経営者。

異様な雰囲気だ。

校長室はなぜか薄暗かった。

雰囲気が異様だし、恐怖を感じた。

誰もいないところで、2歳児の男の子に何をするのだろう…

悲鳴を出して泣いているではないか…

緊張感が漂う。

ピシャ、ピシャ!

音ともに男の子が絶叫的な悲鳴を出す。

さらにピシャ、ピシャという音が聞こえてくる。

絶叫的な悲鳴がどんどん高くなっていく。

私は震えた。

校長はムチで2歳の男の子をうっていると知る。

 しかも、もっと驚いたのは、男の子の母親だ。

なんと、校長室の前に立っていたのだ。

平然とした表情で当たり前のように立っている。

男の子の母親に言葉をかける。

「あ、あの、息子さん、ムチで打たれてますよ。」

男の子の母親は、

「当たり前です、勉強をさぼったから、校長先生にしつけをして頂いているんです。」

と、いう。

 

男の子の母親の言葉が信じられなかった。

たった2歳の子供にムチはやり過ぎでしょう。

「だって、息子さん、ムチで打たれて、泣いてますよ、辛くないですか?」

私は焦って母親に質問をする。

母親はツンとした態度で答える。

ハーバード大学に行く為には、ムチは必要です」

 

英才教育をするこの施設の母親は、ハーバード大学がすべてなのかもしれない。

氏家さんの母親が偏差値すべてだったように。

でも、子供は違う。

子供は母親が全てなんだ。

母親に嫌われたくないから、褒めてもらいたいから、必死に頑張ろうとする。

 

 

 母親同士の交流に参加し、話を聞いて実態を知ろうと思った。

まず3歳児クラスの母親たちと関わってみようとした。

母親たちはみんな高学歴で、父親も同じく高学歴だ。

庶民派の私には、彼女らの世界観が珍しく感じた。

異様な世界観に見えた。

きっと、それは私が庶民だからだろう。

 

どこの世界でもあるのは、母親同士の派閥があることだ。

派閥は母親か父親の出身大学で決まる。

出身大学で子供たちの付き合いの是非が決まる。

母親同士で、自分の子供の友達を決めるのだ。

もしくは、父親の圧力で、子供同士の関わりが決まると言っていい。

 

2人の男の子が仲良く遊んでいると、突然母親が割って入ってくる。

「◯◯くん、◯◯さんとは遊んではいけません、お父さまの命令ですよ、いきますよ。」

息子の腕をつかみ母親は去る。

 

母親だけではなく父親も含めて、相手の家柄や学歴で、自分の子供を誰と付き合わせるべきかを決めている。

子供に決定権はない。

秀才の子供らは、反抗すらしない。

お利口に両親の言うことをきく。

いいなりの子供ら。

だから、無表情でロボットみたいに見えるんだ。

 

さすがに、やり過ぎなのではないか…

自分の好きな友達と遊びたいはずなのに。

私が言葉をもらすと、

周囲の母親たちは私に言う。

あなたは甘いですよ。

子供に甘いと、将来落ちぶれた大人になるわ。

周囲の母親に言われ、

つい私はムキになってしまった。

 

甘いって、何がですか?

甘えは、一つだけではないですよ。

甘えは人が成長していく過程で必要な感情ですよ!

高学歴母親  対 庶民派の私

険悪な雰囲気になってしまった。

高学歴の人たちを相手に私は何が言えるのだろう。

所詮、私の考えは通じないし、いつも感情論だと笑われる始末だ。

冷静になりながらも疑問に思ったことを質問する。

落ちぶれた大人とは何ですか?

彼女らは言います。

ハーバード大学か東大に行けなければ、落ちぶれた大人になるんですよ!

 

その考え方は、どうしても肯定できなかった。

確かに、まだ日本は学歴社会に根づよいし、子供を成功者に導きたい気持ちは分からなくはないけれど、肝心な部分を見落とすと、将来子供は壊れることだってあるんです。

それこそ怖いことだと知ってほしい。

 

 

 

高学歴の母親グループが主催するパーティーに呼ばれたので参加してきた。

ホテル会場を貸し切るパーティーで派手だった。

 まず、子供の着る服で皆んなに自慢したい人が多い。

服装にこだわる母親たちだ。

子供ブランドは皆んな把握済み。

ブランドの話で話が盛り上がる。

そんな中で、珍しい服を着た男の子がいる。

セレブ母親はこぞって集まる。

「どこのブランドかしら?」

「違うわよ!これは、オーダーメイド!」

 

皆んなが拍手喝采する。

素晴らしいわ!

男の子とその親の周りに人が集まる。 

たかが、子供服で母親たちは大騒ぎだ。

話がまったくついて行けなかった。

こんな世界観で生活している人たちもいるんだなぁ。

呆然とした。

 

パーティーには、呼ばれない親子がいる。

リーダー格の母親が参加者を決めるからだ。

今回、なぜ私が呼ばれたのかは不明だ。

新入りだから調査するために呼ばれたのだろう。

 

ブランド物や子供服の話や英才教育の取り組み方について熱心に話をする母親グループ。

息子自慢と娘自慢でさらに話が盛り上がる。

皆んな、頭から先までブランドできらびやかな印象だった。

高学歴で言葉使いも正しく英会話堪能だ。

教養のある母親たち。

知性と品性かぁ…

すごいなぁと思った。

でも、後で知ることになるが、真の知性と品性を兼ね備えた母親が別にいることに気づく。

ここの教育施設にはいない。

公立の小学校にいた。

一緒にランチをして会話を少ししただけで、彼女の品性と知性を感じた。

控えめな印象で慎ましく、言葉使いがやわらかく、他者の噂話にのらず、他者の愚痴も言わず、自然に微笑む方だ。

東大出身の母親だった。

娘さんは学年で一番の成績。

娘さんは将棋が趣味で、関東大会優勝、全国大会でベスト8を獲得。

娘さんを私が褒めても、母親は軽く会釈するだけだった。

謙虚な方だなぁ。

娘さんは中学受験をせず、

公立中学・公立高校へ行くという。

母親は勉学に関して娘に干渉しない方針。

英会話堪能な母親は、ボランティアで学校の英会話授業で教えている。

祖母にもお会いしたが、祖母も品格のある方だった。

品格のある女性、本物だぁ〜と思った。

英才教育をさせていたセレブ母親とは、まったく違う。

 

 

3歳児クラスに数週間密着することにした。

授業時間は6時間。

大人でさえ、長時間に及ぶ授業は辛い。

しかも、休憩は30分昼食のみ。

昼食時間以外、椅子からはなれたら罰を受けなければならないという。

つまり、3歳の子供が5.5時間続けて机に向かっていないといけない。

教室には6個の机があり、1クラス6人。

そして、子供の真後ろには母親が授業時間ずっと見張っている状態。

母親は授業内容を聴き取りメモを必死にとる。

前の息子がよそ見したり、物を落としたりすると、母親が息子の真横にきて、小声で叱る。

なんとも緊迫した教室だ。

私は3歳児が6時間も授業するなんて無理だと思っていた。

でも、子供達は時々後ろにいる母親をチラチラ見て、母親の機嫌を読みとり、前を向き、必死に授業を受けるのだ。

母親に嫌われたくないから、大好きだから、がんばってしまう。

ここの施設の子供達の気質は、おとなしく、従順、母親が全て、反発心がほとんどないように見えた。

 

それでも、肉体は3歳児。

昼食時間以外に机からはなれてはいけないというルールはおかしいと思った。

母親皆んなが必ず持っているもの。

雑巾だ。

子供達が我慢できなくて、授業中おもらしをするからだ。

雑巾で床などを拭き、授業をすぐに続行させようと必死になる母親たち。

ここまでして、授業を抜け出してはいけないなんて。

校長もネイティヴ教師陣も母親たちも、おかしいんじゃないかと思ってしまう。

何かに取り憑かれているようだ。

ハーバード大学しか見えていないのか…

子供らが心配だ。

 

クラスで気になる男の子がいた。

名前は仮名篠原くん。

篠原くんの気質は他の子供らとまるで違っていた。

篠原くんは嫌なものは嫌だと言える子。

母親全てではなく、自分全て。

反発心がある。

篠原くんは授業中、立ったりして教師を困らせていた。

教師はかなり厳しい。

校長を呼び、校長は篠原くんを抱えながら校長室に連れていく。

ムチうちだ!

篠原くんの母親を見る。

平然としている。

上階にある校長室から篠原くんの悲鳴が教室に聴こえてきた。

他の母親も平然として、必死に授業内容をメモする。

私は、涙がじわりじわり出てしまうのを、必死でおさえた。

胸が締めつけられたみたいに苦しかった。

 

 

帰ってきた篠原くん。

篠原くんの表情が何かが違うと気づく。

彼は、ひるんでいない。

反発心まるだしだ。

母親や教師に反抗する言動ばかりをとる。

でも、反抗すればするほど、校長らの罰はひどくなっていった。

篠原くんは、ひるまない。

悲鳴をあげて泣いても、罰が終われば、涙をださない。

机を上下に動かし音をならし、教師を挑発する。

しびれをきらしたネイティヴ教師は、篠原くんを引っ叩く。

篠原くんはめげない。

何度も困らせる言動をとる。

女教師はヒステリックになり、篠原くんを何度も何度も何度もビンタをする。

女教師が狂っているように見えた。

女教師は校長からノルマを課せられている。

子供らの成績が伸びないと減給かクビになる。

だから、教師陣も必死に教えるし、時には狂乱する。

篠原くんの顔が赤く腫れあがる。

泣いている篠原くん。

篠原くんの母親は?

母親は平然と息子を見ている。

「先生には感謝です。」

何を言っているんだろう!

あんなに暴力を振るわれているのに、とめないんですか?

母親らは校長と教師陣を神のように崇めている。

お任せすれば、ハーバード大学に行けると。

 

ここの教育施設はおかしい…

信じられない。

私は殴られ続けている篠原くんを連れ出して逃げようと思った。

我慢できないよ。

連れ出して逃げたら幼児誘拐になるよね?

一瞬、そんなことを考えた。

落ち着こう、冷静に。

 

私は篠原くんが座っている席に近寄った。

女教師は私に気づき険悪な顔で私に怒鳴る。

篠原くんの前に立ち、暴力をやめるように伝えた。

女教師がさらに怒り出して、何かしゃべってた。

英会話、わかりません。

ジェスチャーで篠原くんへの暴力をやめるように伝えてみた。

通じるか…

女教師は少し気を取り直したのか、英会話で他の母親らに指示した様子。

私は、他の母親らにとらわれ、教室から出されてしまった。

無力だ。

子供の母親には勝てない。

子供の決定権や親権は親にある。

他人は何もできないのだろうか…

 

久しぶりに篠原くんのいるクラスに入ることができた。

何週間ぶりだろうか。

篠原くんがどうなったのか気になった。

久しぶりに篠原くんを見ると、彼はかなりひどい状態だと分かった。

彼にあった反発心、教師陣や母親に向けられた反発心が違う方向に向かってしまったのではないかと。

すごく心配になった。

彼の表情は以前とは違う。

篠原くんが唯一子供らしい表情をしていた子だったのに変貌していた。

彼の表情は無、無、全てを、自分全てだった彼の自分を捨てたような顔だった。

危険だ!

このままほっといたら、彼は精神が崩壊してしまうかもしれない!

 

篠原くんの母親はいう。

「息子はお利口になり、しっかり授業を聞くようになりましたの。これも、校長と教師のおかげですわ。」

 

何を言っているんだ、篠原くんのお母さん!

母親は篠原くんのどこを見ているんだろう。

篠原くん、元気ないし、死んだような顔をしているのに!

何で気づかないの?

子供のSOSに気づきませんか?

 

篠原くんはクラスでは驚くほど静かになった。

静かに椅子に座って前にある白板を見ている。

後ろにいる母親は、穏やかな表情に変わる。

篠原くんは教師や母親の言うことを守り、指示に従う。

でも、私は篠原くんの足に気づく。

篠原くんの足先が落ち着かない。

バタバタと音が鳴らない程度に足先を上下に動かしていた。

気になった。

篠原くんの行動のサイン。

私には分からなかった。

でも、彼なりの意味があったようだ。

篠原くんはいつものように鉛筆で英文を書く。

静けさの中の教室で鉛筆の音だけがする。

そして、予想もしないことが起こってしまった。

一瞬の出来事だった。

その一瞬の出来事を後ろの脇から見ていた。

止める時間さえ与えられず。

スローモーションのごとく一連の流れを記憶してしまった。

クラスの母親らの悲鳴が聴こえた。

教師は慌てふためいている。

篠原くんは自分の持っていた鉛筆を、思いっきり力をこめて、右耳の中に刺した。

右耳からは大量の血が流れ出ていた。

床にも血が大量に流れた。

篠原くんは泣きもせず、怒りを自分にぶつけていた。

 

教室は騒然となった。

救急車が来て篠原くんは運ばれた。

 

何ということだろう。

同じ部屋にいたのに止められなかった。

私は、ここの教育施設に来るのが怖くなってしまった。

たった3歳の子が自傷行為をしたこと。

今回のことで教師側や母親も、目が覚めただろう。

そう期待した。

しかし、私の予想は外れてしまった。

3週間後、

なんと篠原くんは母親と一緒に登校してきたのだ。

その姿を見て、信じられなかった。

「数週間お休みした分、親子共々、さらに頑張ります!」

母親は笑顔でクラスの母親らに挨拶をする。

篠原くんの表情はかたく、感情を殺しているかのようで、誰にも心を開かない状態。

怒りを内にためてしまうようになった。

ためてしまうと、自傷行為を繰り返す。

 

篠原くんの右耳の聴力は正常より2〜3割程度になった。

かなりの聴力が失われた。

それなのに、母親は英才教育の続行を決める。

我が子の身体が傷ついても、英才教育をやる意味があるのですか…

私はまた甘いことを言っていると言われてしまう。

そうなのだろうか…

 

私は英才教育自体を否定はしない。

むしろ、英才教育を子供に受けさせたいと思う母親たちに賛成する。

その代わり、英才教育をやらせる前に、母親たちは子供の精神発達段階を学ぶべきだと思う。

そして、莫大な情報量に振り回されず、適切な情報を取捨選択し、我を失わないことを心に留めておく。

それでも、英才教育をさせていると、

ついつい親自身がのめり込んでヒートアップしてしまう。

ヒートアップしている親は肝心なところを見おとす。

子供の心の健康だ。

二の次、三の次になっていき、ついには無関心になる。

一番に考えて欲しいと思う。

それだけはお願いしたい。

 

親は我に忘れてしまう。

なぜ、我に忘れてしまうのか。

誰にでもなることだと思う。

母親がこうなってしまうまでに、ある段階がある。

最初は違っていた母親たち。

ごくごく普通の母親だった。

子供を一番に考え受け入れる母親だった。

でも、あるきっかけで母親たちは変貌していく。

 

小さなことができると、母親は喜び子供を褒める。

さらに小さなことができると、母親はもう少しっていう。

中くらいのことができると、母親は喜び子供を褒める。

さらに中くらいのことができると、母親はもう少しっていう。

前は中くらいできたんだから、大きなことができると嬉しいなぁ…

子供は母親の期待に応えようと必死になる。

でも、子供だって生身の人間だ。

どんなに頑張っても毎回、母親の期待に応えられないこともある。

体調が悪く、小さなことしかできなかった。

小さなことができた時、褒めてくれたお母さん。

そんな気持ちで子供は母親を見る。

でも、母親は子供を叱りつけます。

なんで、大きなことができないの??

怒りを子供にぶつけます。

今まで小さいことも中くらいのことも、できてたじゃない!

小さなことでも褒めてくれた母親がいなくなってしまった。

従順型の子供は、

もっと、もっと、もっと、頑張らなきゃって思うようになる。

 

母親は誰しも子供を期待し、できることが増えるとさらに難しいことができるのを期待します。

小さいことができたのは忘れてしまいます。

私は絶対、忘れてはいけないと思う。

小さな成功体験を大事にするべきだと個人的に思う。

また、高学歴の方々に、あなたは甘いと言われてしまうだろう。

私は、小さな成功体験の感動や喜びを忘れてほしくないだけだ。

この先、つまづいた時に、あの感情を思い出して欲しいからだ。

基本に初心に戻ることを大事にするために。

 

小さなことができることを繰り返し褒めることができなくなる母親たち。

これっぽっち!

これしかできないのかと。

親の、もっと精神とでもいいましょうか。

もっと精神が起こるのは、なぜだろうか。

 母親たちの行動や心理を観察して思う。

母親は間違った育児情報を鵜呑みにして、信じこみ、間違ったエスカレーターに一歩足を踏み入れてしまう。

そうすると、後戻りができなくなり、どんどん子供に要求することがエスカレートしていきます。

エスカレーターはどんどん上がるから、必死についていこうと無理難題な課題を子供に押し付けます。

エスカレートすると母親は視野が狭くなり、肝心な子供らのハートに無関心になります。

 

 

恐るべし母親と母親同士のライバル現象。

他の母親の子供と自分の子供を比較するようになる。

他者の子が気になる心理は誰にでもある。

あの子は英語のテスト100点だったのに、うちの子は90点だわ…

母親が出来のいい子供の母親に対して、妬む。

妬むあまり、自分の子供を厳しく見るようになる。

90点をまたとってきた。

子供は2回目も90点とれたと喜んでいた。

また、母親に褒めてもらえると。

でも、母親の反応が違った。

母親は同じ点数で以前はすごく褒めてくれたのに、今回は叱りつけるのだ。

何で90点しか取れないの?

◯◯くんは100点とってたわよ!

 

英才教育をする母親同士の妬み戦いを私はたくさん見てきた。

一番大変なのは子供達だと思う。

母親のロボット化する子供達。

そうなってしまう子供はたくさんいた。

指示と命令しか動いてはいけない子供達。

細かなことも親が全て決めてしまう。

子供達は自分で考えて自分で行動することができなくなってしまう。

英才教育の弊害の一つ、指示待ち症候群がある。

他にも、コミュニケーション障害、鬱病パニック発作、無感情症候群などなど、たくさんある。

そんな子供達が将来ハーバード大学に行けたとしても、どんな大人になっているのだろう。

大学でも母親のロボットでいいなりになって生きていくのでしょうか。

幸せだろうか。

 

落ちぶれた大人になるわよ…

高学歴の母親らに言われたこと。

 

私はまったくそうは思いません。

甘い人間なので。